
だいきです!
私も管理側の仕事をすることになり、ウォーターフォール開発でよく使用されるプロトタイプ開発を行うことになったのですが、知識不足で日々勉強しながら仕事をこなしています。
今の仕事ではないんですが、作成するために使用していたソフトなんかも紹介できればいいかなと思いますので最後まで見てくださると幸いです。
プロトタイプとモックアップ、ワイヤフレームの違いについて
プロトタイプとモックアップ、ワイヤフレームはデザインや、開発の過程でよく使用されるもので、
どちらも製品や、システムのビジュアル、機能をテストするために使用されていますが、
それぞれが異なる目的のために作成されるものになっています。
ワイヤフレーム → モックアップ → プロトタイプの順で情報量が増えます。
ワイヤフレーム
ワイヤフレームは基本的なレイアウトや構造を視覚化するためのものです。
コンテンツや、機能の愛知を簡単に示すものです。

特に色はなく、物の配置のみ載せているものが多い印象があります。
白黒でこんな感じかなというデザイン案を見れるようにするようなものですね。
モックアップ
モックアップは製品やシステムの見た目やレイアウトを示すためのビジュアルモデルで、
クリックや、遷移などの動きはないもののことを言います。
作成するための工数が少ないことが利点で、基本的にはWebデザイナーの方が作成することが多いです。
その代わり、ボタンをクリックしたらどのような動きをするのかがわからないので、別途説明する必要があります。
私が使用した際は、もうすでにページができていて、サイトの改修のためにデザインだけ変更するときに使用していました。
もうどのような遷移をするかはわかっていますからね。
プロトタイプ
プロトタイプはモックアップのように見た目やレイアウトを示すためもありますが、大きく違うのはクリックすると実際に遷移するというところが大きく違います。
作成するためにはそれなりに工数がかかりますが、初めて参加したメンバーの説明に関しても使えるため、見た目の説明だけでなく、ユーザーへの説明のし易さおよび、引継ぎ作業の際も使用できるという利点があります。
デメリットである工数がかかるという部分に関しても、Figmaなどのサイトで簡単に作成ができるようになっているため、だんだんとほかの工程を飛ばして、プロトタイプを作成もできるようになってきています。
ラフスケッチを依頼者から渡して、デザイナーがFigmaなんかを使用して作成するといった流れも経験しているので、まあよくある流れになってきているんですかね…?
おそらく、ベンチャー企業のような小回りの利く小規模なチームでは、プロトタイプを中心にした開発プロセスが主流になりつつあるのではないでしょうか。
大企業では依然として要件定義書や画面遷移図などのドキュメントを重視する傾向がありますが、スタートアップや小規模開発チームではスピードと柔軟性が求められるため、「動くものをまず見せる」という方針が好まれます。
このアプローチの良い点は、顧客や関係者のフィードバックを早い段階で得られることです。静的な資料では伝わりづらい操作感や導線が、プロトタイプによって直感的に理解できるため、「思っていたのと違う」といったすれ違いを防ぎやすくなります。
また、最近のFigmaやAdobe XD、ProtoPieといったツールは、コンポーネントやオートレイアウト機能が非常に優秀で、一度設計しておけばデザインの変更も容易です。これにより、デザイナーとエンジニア間のやり取りもスムーズになり、開発初期段階の摩擦を大幅に減らすことができます。
一方で注意すべき点として、プロトタイプが完成形と誤解されるリスクがあります。特にクライアントワークでは、「もうこれで完成でしょ?」と誤認されるケースも多いため、最初に「これはあくまで動作イメージを共有するための試作品です」と明確に伝えておくことが重要です。
総じて、プロトタイプは設計とコミュニケーションの橋渡しとして非常に有効な手段です。今後はさらにAIや自動生成ツールの発展により、プロトタイプの作成コストが下がり、**「プロトタイプを起点に開発が始まる」**という流れが一般化していくでしょう。
まとめ
ワイヤフレーム、モックアップ、プロトタイプは、いずれも開発初期段階のイメージ共有や検証に欠かせない手法ですが、それぞれの目的と情報量が異なります。
- ワイヤフレーム:構造やレイアウトの骨組みを可視化し、画面設計の土台を作る段階。
- モックアップ:デザインの完成形に近いビジュアルを示し、見た目の方向性を確認する段階。
- プロトタイプ:実際の操作や画面遷移を再現し、体験を通じて仕様を検証する段階。
これらを順を追って作成することで、開発メンバー・デザイナー・クライアントの認識を揃え、後工程での手戻りを減らすことができます。
特に近年では、FigmaやAdobe XDなどのツールの進化により、プロトタイプの作成がより手軽になりました。小規模な開発チームやスタートアップでは、「まず動くものを見せて、早く検証する」スタイルが一般化しつつあります。
一方で、プロトタイプが「完成品」と誤解されるリスクもあるため、目的を明確にした上で活用することが大切です。
私自身、管理側の立場としてプロトタイプ開発に携わる中で、まだ学びながらの日々ですが、ツールやプロセスを理解していくことで、チーム全体のコミュニケーションが格段に円滑になると感じています。
今後はAIや自動生成の技術によって、よりスピーディかつ柔軟にプロトタイプを作成できる時代が来るでしょう。「考えるより、まず動かして確かめる」——そんな開発文化が、さらに浸透していくのではないでしょうか。



コメント